生理学若手サマースクールについて

 
日本生理学会若手の会では毎年夏、おもに生理学に携わる学生や大学院生、若手研究者を対象とした集中講義形式の「生理学若手サマースクール」を開催しています。2001年から始まったこのサマースクールは毎年多くの方々にご参加いただき、多彩かつ魅力的な講師陣のもと、若手研究者の良い学習と交流の場となっています。初期の頃は合宿形式で開催しておりましたが、学生や若手研究者の費用負担を少しでも減らせるよう、近年はなるべく多くの参加者が宿泊を必要とせずに通えるような施設で開催しています。  
生理学は「生命の理(ことわり)」を明らかにする学問です。生命は細胞に始まり、それが複雑に集合して一つの器官や組織を形成し、それらが有機的に関わりあって機能することで生命としての個を維持しています。つまり、生命を本当の意味で理解するためには、細胞の機能だけ、器官や組織の機能だけを明らかにするだけではなく、むしろそれら個々の機能とその相互作用といった総体としての理解が必要になると考えられます。

生理学はまさにそのような横断的な学問領域であるため、本サマースクールでは様々なテーマを毎年取り扱っています。ぜひ皆様の専門領域だけでなく、むしろ専門としない領域の基礎的な知識に触れていただければと思います。そしてその中で、皆様の専門の研究にとって新たな気づきを得ていただくことができれば、そして、新しい研究領域への窓を開くきっかけになればと思っております。
 
皆様のご参加を心よりお待ちしております!